夫婦(めおと)ねこはいつものベンチで貫禄を示していた。

ある日公園を散歩していたときです。

ひと息つこうとベンチを探していたら先客がいました。

そこには2匹のねこが堂々と我が物顔で陣取っています。

この2匹のねこを見て直感的に思いました。

きっと夫婦だと。

柄からいっても兄妹ではない、
付き合っている仲にしてはお互い堂に入っている雰囲気。

貫禄のある旦那さんねこ(シロクロ)と肝っ玉母さんねこ(アカシロ)の、
圧倒的な存在感にそのベンチに座ろうという気持ちは失せたのでした。

見れば見るほどシロクロのほうは肝が据わって経験豊富、
アカシロのほうはこの旦那に寄り添いながらも
子育てに力を注いでいるオーラが出ています。

さまざまな想像が頭の中をよぎり、コンビニで買ってきた缶チューハイとつまみを片手に少し離れたベンチに座り夫婦ねこを観察することにしました。

しばらく見ていてもほとんど動きはありません。

2匹ともまるで瞑想に耽っているかのように目をつむって微動たりもせず、近くの人間にもまったく動じない構えです。

きっとこの辺では顔のきく有名な夫婦猫としてその存在が知れ渡っているのでしょう。

近くのベンチでお茶をしているおじさんたちもときおり振り向いては、
自然の木々を見るかのようにその存在は溶け込んだものになっていました。

そこで自分も夫婦猫にお近づきになろうとそばに寄っていきました。

相変わらずまったく動じません。

逆にこっちが遠慮してしまうほどの貫禄ぶり。

ある距離で足を止めシャッターを切らせていただきました。

そのときのお姿がこの画像です。